2018/04/17

【リラ・プレカリア(祈りのたて琴)】豊かな学びの2年間 5期修了生 村岡晶子

今年3月に終了したリラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座の講師・修了生に、思い出などご寄稿いただきました。

本文はご寄稿いただいたオリジナルのまま掲載しています。

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豊かな学びの2年間

5期修了生 村岡晶子

このリラ・プレカリア研修講座での奥深い豊かな学びの2年間は、人生の中の特別な恵みと至福の貴重な時間となった。

リラはすべてに愛と慈しみが行き渡り、先生方も
すべてを受容する姿勢と優しさ、温かさに満ちていた。キャロル先生が心を込めてご準備される『詩編』を中心とするリラの講義は深く豊かで、細やかに配慮された美しい環境空間(ローソクの灯、美しいチャイムの響き等々)はいつも聖霊に満たされ、祈りと希望に満ちていた。その中で私たちは、共に学び、心や魂、いのち、ゆるしと愛、慈しみ、人間について、神と人との関係、人の尊厳について等を考え、また自己と深く向き合い真の人間理解を深めた。そして、『あなたは神さまから愛されている大切な存在です』と通奏低音の様に繰り返されるメッセージは魂の深奥に浸透していき、自分と他者へ開かれた心へと丁寧に導かれた。

実習では、利用者様から『いのち(存在・尊厳)そのものの美しさ』に触れる深い静かな感動を得て、《人は、たとえ目に見える言葉や行いは何も表現できなくても、心(魂)は確かに感じていて、自分の思いを表現したいと希望している》こと、《私の思いで相手を判断することなく、ありのままを受けとめ、その方の内なる魂に心の目を向ける》ことの大切さを心に刻む貴重な経験(神様からいただいたGift)となった。
 
今、この2年間で得たことを心の礎にご奉仕をしている。臨終の時を寄り添うこともあり、利用者様の、「あなたに出会えて本当に幸せでした。ありがとう。」「なんて優しい・・・初めてです。」はそのまま‟リラ“へのお言葉だろう。ご遺族も、「亡くなった場面を思い出す時、ハープを弾かれるお姿と優しい音色が思い出されて悲しみだけでなく優しい気持ちになれます。」と感謝され、リラがご本人とそのご家族をも癒し、支え、希望と安らぎになっていることがわかる。

これからも神さまの小さな道具としてリラの道を歩み続けたい。

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リラ・プレカリア(祈りのたて琴)とは、ハープと歌で祈りを届ける活動です。

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