2017/10/03

【ブラジル・音楽ミニストリー報告】ひとりの子どもとの触れ合い(4)最終回

ブラジル・サンパウロ教会が子どもたちの情操教育のために行っている音楽ミニストリーをJELAは支援しています。この音楽教室に通う少女Anaの話の最終回です。

*初回はこちらから 
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少女に居場所と新しい家族を与えるミニストリー
徳弘浩隆・由美子

後輩生徒にキーボードを教えるAnaさん(手前)
Anaは今はピアノだけではなくて、誘ってくれたIsabelaが上手に吹いていたリコーダーもやりたいと言い出して、両方頑張っています。

人手が足りないので彼女に頼んでみたら、新しく増えてきた生徒に、ピアノやリコーダーの初歩を教えてくれたりもします。パソコンも上手に操り、私の助手をしてくれる時もあります。

音楽教室を通して自分の居場所が見つかり、もう一つの大きな家族が見つかり、お姉さんやお母さんも呼んでくる、大切な場所になってきていると思います。

9月末は子どもたちと一緒に、音楽礼拝。そのあとは、手狭になった教会の二階部分を増築しようと献金を募り、毎週のミニバザーでお金を作り、みんなで祈り、その実現を夢見ています。

今日も息が詰まるほどでしたから、これから暑くなると(*ブラジルは日本と季節の進行が逆で、日本の冬は夏です)、今のパソコン教室は狭すぎます。せっかく作った倉庫も、楽器や教材だけでなくミニバザーの献品もしまうので、もう一杯です。子どもたちの喧嘩や大騒ぎで、順番に音楽の練習をしている教室運営がうまくいかないこともあります。台所も収納に困っていましたので、不要になったタンスや本棚の寄付で使わないものから板を取り出して、壁に棚をたくさん作りました。早く部屋を増やして、教室と教会を整えたいと思っています。

こんなところにも、皆様からの祈りと支援の寄付が、役に立っています。彼らの数年後と将来のために、音楽ミニストリーは確かに心に大切なことを刻み込んでいるように思います。これからも、ご支援をよろしくお願いいたします。(了)

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【関連リンク】

JELAのブラジル支援ニュース(ブログ)
日本福音ルーテル社団(JELA)