2017年3月29日水曜日

米ルーテル教会サウスカロライナ・シノッド訪日団を歓迎

アメリカ福音ルーテル教会(ELCA)のサウスカロライナ・シノッド(日本の「教区」に相当)から、監督(ビショップ)のハーマン・ユース氏はじめ8名が来日し、3月17日から27日まで、東京、広島、熊本など各地のルーテル教会や関係施設を歴訪しました。

日本のルーテル教会は、19世紀末に当時サウスカロライナ州等を拠点に活動していた「アメリカ南部福音ルーテル教会ユナイテッド・シノッド」(後にELCAに合流)が日本伝道を決議し、1892年にシェーラー牧師、ピーリー牧師という二人の宣教師が派遣されたことで始まりました。その後多数の宣教師が来日し、JELAは宣教師社団として、日本の教会の成長や、教育・社会福祉の発展に貢献しました(JELA略史参照)。現在も日本福音ルーテル教会(JELC)とサウスカロライナ・シノッドは姉妹協定を結んでおり、今後さらなるパートナーシップ強化が期待されています。

3月18日にはジェラ・ミッション・センターを会場にJELC主催のレセプションが開かれ、JELCの牧師・信徒、ELCAの在日宣教師、JELAの理事・職員など合わせて30人あまりが集まり、訪日団を歓迎しました。以下にそのときの様子を写真でご紹介します。

食事を囲み歓談する参加者
自己紹介をするJELCの皆さん
自己紹介をするELCAサウスカロライナ・シノッドの皆さん
JELA星崎職員によるJELAの歴史・事業に関するプレゼン
JELCから記念品を受け取ったユース監督

【JELAの公開講座】4月27日(木)柏木哲夫先生の書籍販売とサイン会があります!

いよいよ4月からJELA主催のリラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座の公開講座が始まります。詳しくは、こちらのリンク先ごご覧ください

講師はいずれも、その分野の第一線で活躍する方々です。参加費無料(会場設置の献金箱への自由献金)ですので、皆様お誘い合わせのうえご来場くださいますよう、ご案内申し上げます。
講師の柏木哲夫先生

4月27日(木)の講座「ホスピスケアと音楽療法」では、講座終了後に講師・柏木哲夫先生(淀川キリスト教病院理事長)によるサイン会がございます。

当日は柏木先生の著作を多数JELAホールにご用意し、購入された方には先生がサインをしてくださいます。講演内容を深く学んだり、当日の記念としてお求めになるのはいかがでしょう。柏木先生はホスピスケアの第一人者でいらっしゃいますので、署名本はプレゼントにも最適かと存じます。

当日、皆様にお会いできますことを楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。

※柏木先生の講演内容については、こちらをご覧ください。

【2017年の公開講座の概要】
場所:恵比寿ジェラ(JELA)・ミッションセンター1階ホール
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-20-26
電話03-3447-1521
時間:午前10:30~12:00
参加費:無料(会場に献金箱を設置し、自由献金とします)

その他の公開講座の情報は、こちらをご覧ください。

リラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座とは、ハープと歌の祈りを届ける奉仕者を養成する講座です。

【関連リンク】
リラ・プレカリア(祈りのたて琴)関連ニュース(ブログ)
日本福音ルーテル社団(JELA)

2017年3月24日金曜日

【ブラジルAMILUだより】新学期スタート

サンパウロ教会の徳弘浩隆牧師より、JELAが支援している音楽ミニストリー(AMILU)の新学期についての便りが届きましたので、以下ににご紹介します。
◇◆◇
 
ジアデマ集会所のAMILU教室の看板
Diadema(ジアデマ)市の教会の集会所での新しいAMILUの学期が始まりました。今年はMelo先生が日本研修のため、教室は、徳弘夫妻が引き継ぎました。教会員のAliceさんを含め数名の方たちも手伝ってくれます。朝8時にサンパウロを出て、帰るのは夜の9時ころの一日仕事なので、大変ありがたいことです。授業内容は、今までのMelo先生のやり方を尊重しながら、できる範囲で私たち日本人の慣れた方法や順番で進めることにしました。

 ブラジルの公立小学校では、音楽や体操、芸術の授業がなくなって久しいそうです。景気は数十年来の悪さで、今年1月も失業率が最高を更新したそうです。貧しい地域の人々は順に仕事を失い苦労しています。路上生活者も増え、また、強盗や泥棒も増えています。こんなご時世、貧しい地域に暮らす、「その日暮らし」を強いられる方々にはつらい日が続きます。Diademaの子どもたちには、その日暮らしではなくて、学校で教える以外のことを教会で教え、知識や技術、協調性、そして自信や計画性をもって生きていく大人になっていってほしいと思い、そのお手伝いができればと願っています。

Nicoleちゃん
今回は、Diademaで最年少の生徒を紹介します。彼女の名前はNicole(ニコーリ)、5歳です。地域の公立の学校(幼稚園部)に通っています。お母さんFabiana(ファビアナ)さんは他人の家のお掃除をするお仕事をしていて、Diadema集会所の会員の親せきで、集会所のお掃除も週に一回お願いしています。

Nicoleは5歳にしては話し方も少し幼く感じます。赤ちゃん言葉が抜けていないのか、私たち日本人だけでなくて、一緒に手伝ってくれているAliceさんでも何度も聞かないと何を言っているのかわかりません。音楽教室に来たのに、最初お絵かきをしたいと集会所の色鉛筆をもってきて先生たちを少し困らせました。

今は、最初に1)絵本を読み聞かせ、2)リズム体操:ディズニー体操と音楽の速さに合わせて、ゆっくり走ったり速く走ったり、そして3)リコーダーは音階を追うよりもまだ長さの練習をしています。それに慣れて楽しそうに踊ったり、走ったりもしてくれるので、お絵かきは音楽教室が終わった後のお楽しみになりました。そしておやつも少し。

Nicoleに絵本を読み聞かせるAliceさん(白Tシャツ)
Nicoleと踊る徳弘由美子夫人
Nicoleと同じ年齢の生徒がいないため、妻が教えるリコーダーの吹き方の長さが分かりにくいので、私もリコーダーを手にとって大きな音で吹いてお手本をしています。45年ぶりに手に取るリコーダーですが、楽譜を見てメロディーを思い出しながら吹いてみると、いろんな曲が吹けるのでみんなも驚いてくれますし、自分でも驚きです。子どものころの努力は大切ですね。私は楽譜を見てすらすらと読むのは苦手なので、生徒たちと一緒にこの際覚えようと思っています。

Nicoleと一緒にリコーダーを吹く徳弘牧師(中央)

日本にいたら当たり前の音楽や芸術の授業ですが、他の国では当たり前ではありません。とくにブラジルでは教育予算の関係で授業は朝の部と午後の部に分かれていて、授業時間は半分ほどです。おまけに長すぎる放課後は悪い遊びや誘惑の罠がたくさん。これらの授業のおかげで養われるであろう、音楽、協調性、計画的に練習を続けて達成していく計画性は、大人になってからではなかなか得にくいものかもしれません。貧しい地域で生まれ育つ人は、どうにも抜け出せない連鎖の中で世代を超えて再創造しています。そんな中でも、教会で学校が教える以外のことを補い教えながら、この子どもたちが新しい道を切り開くための助けになればと、祈らされます。
音楽教室の後はお絵かき
日本の皆さんのお祈りや献金、そしてJELAを通しての補助金にも感謝しています。今年は特に、カスタネットやリコーダー、鍵盤ハーモニカ、そしてピアノが一台なので練習用の電子キーボードも買いそろえています。集会所をもっと教室として使いやすくするために、倉庫を整備してスペースを作るのにもJELAの補助金をあてさせていただいています。教室にはこちらの予算でホワイトボードやインターネット、セキュリティーカメラや鍵などの整備もしています。開講したパソコン教室のために中古のノートパソコン等の寄付を募っています。日本では当たり前のホワイトボード用のペンもこちらでは品質が悪く消してもなかなか消えません。時々アルコールで拭き取らないと、文字や線が残ってしまいます。とても使いやすいのは日本から輸入したPilotの製品で割高ですが仕方ありません。

皆様のお祈りとお支えに感謝します。小さなことから、世界を変えていきましょう。今後ともよろしくお願いいたします。
(徳弘浩隆・由美子)

2017年3月22日水曜日

最新の機関紙「ジェラニュース42号」電子版を掲載しました

皆様にJELAの活動をお伝えする機関紙「ジェラニュース42号」の電子版をホームページにアップいたしました。印刷版は4月上旬に郵送予定です。ホームページからは「ジェラニュース」創刊号からのバックナンバーもご覧いただけます。

なお、お手元に「ジェラニュース」が届いている方で、ホームページで読めるなら送付の必要がないという方は、電話03-3447-1521、ファクス03-3447-1523またはメールjela@jela.or.jp(件名欄に「ジェラニュース不要」と記す)でJELA事務局にご一報いただければ幸いです。

【ジェラニュースの送付停止のために教えていただきたい情報】

  • 郵便番号
  • ご住所
  • お名前(フルネーム。用いる漢字などもお知らせください)
  • お電話番号

【関連リンク】
日本福音ルーテル社団(JELA)

【JELAの公開講座】6月15日(木)「ミュージック・サナトロジーの思想基盤から学ぶこと」のご案内

 JELA主催のリラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座では、一般の方でも無料(会場に献金箱を設置)で参加いただける公開講座を行っています。皆様お誘い合わせのうえ、ご来場くださいますようご案内申し上げます。

6月15日「ミュージック・サナトロジーの思想基盤から学ぶこと」の里村生英講師(スピリチュアルケア研究者)に講義のエッセンスをお寄せいただきましたのでご紹介します。

「死に逝く人の傍らで、ハープと歌声を精妙に使ってその人 に愛情深く応答する―『ミュージック・サナトロジー(music-thanatology)』と呼ばれるこの運動(分野)は、1970年代の半ば、シュローダー=シーカー(Schroeder-Sheker, T)の看取りの神聖な体験を契機として開発、展開されてきました。今回の講座では、彼女がこの分野の開発中に出会った一人の歴史学者の功績(11世紀クリュニー修道院の死の儀式研究)を吟味することを通して、クリュニーのどのような点がミュージック・サナトロジー開発に影響を与えたのか、つまり、クリュニーが現代の私たちに投げかけていることについて思いを巡らせてみたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。」(里村生英)

講師略歴
 広島大学大学院教育学研究科(博士前期)修了。1991年より大学専任教員として、音楽教育学分野の授業と研究に従事。その間、2001年より2年間、Boston University School of Theology及びWeston Jesuit School of Theology, Cambridge MAにて、クリスチャン・スピリチュアリティの観点から、癒しの概念と実践方法(儀式、祈り、黙想)について学ぶ。のちにThe Chalice of Repose Project, Music-Thanatology Contemplative Musicianship Program 終了。現在は、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程で、音楽経験を通してのスピリチュアルケアをテーマにした研究を行っている。

【2017年の公開講座の概要】
場所:恵比寿ジェラ(JELA)・ミッションセンター1階ホール
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-20-26
電話03-3447-1521
時間:午前10:30~12:00
参加費:無料(会場に献金箱を設置し、自由献金とします)

その他の公開講座の情報は、こちらをご覧ください。

リラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座とは、ハープと歌の祈りを届ける奉仕者を養成する講座です。

【関連リンク】
リラ・プレカリア(祈りのたて琴)関連ニュース(ブログ)
日本福音ルーテル社団(JELA)

2017年3月21日火曜日

【国際青年交流奨学金】 アジア学院のJELA奨学生が卒業

発展途上国の農村リーダーを育成しているアジア学院(栃木県。通称ARI)の研究科生で、JELAが昨春から研修費を支援してきたマクドナルド・F・バンダさん(マラウィ聖公会司祭)の卒業発表が、2月28日にARIで行われました。JELAから森下理事長と下川職員が出席し、マクドナルドさんの全課程修了を見届けました。

2010年にも一般の研修生としてアジア学院で学んだマクドナルドさんは、アフリカにある母国マラウィでの5年の実務経験を経て、さらに学びを深めるため「研究科生」として昨年ふたたび来日しました。
発表するマクドナルドさん

研究科生は、学ぶ者であると同時に後輩を教えたり、ARIのスタッフとして学校の運営に関与したりする任務も担います。マクドナルドさんは発表の中で、「ARIが強調する『仕える指導者』(サーバント・リーダー)としての役割を実践することができた」と述べ、一年間の主な成果を紹介しました。

また、「JELAを通じて、段違いのエキュメニズム(キリスト教の教派一致促進運動)を経験した」とも語りました。このことについては卒業論文でも触れられ、該当部分を当ブログで紹介しました。マクドナルドさんは、「この経験によって、リーダーとしてコミュニティの一致に寄与し、教派を超えてすべての人のために働かなければならないと感じた」と述べ、故郷での活動に向けて思いを新たにしたようでした。

荒川校長(右)から修了証書
を受けたマクドナルドさん
マクドナルドさんと他3名の発表の後、卒業セレモニーが開かれ、同学院の荒川朋子校長より修了生へ修了証書が授与されました。荒川校長は後日JELAへ以下のメッセージを下さいました。

「最後の発表を見届けていただいたことをマクドナルド師はとても喜んでおりました。彼はJELAに今年1年ご支援いただいたことで、エキュメニズムについて自身が開眼したことを始終語っておりました。このことが彼の今後の司祭としての活動のあり方に大きく影響することは間違いないと思っております」。


マクドナルドさんは翌3月1日に日本を発ち、無事マラウィに帰国しました。今後は教会で司祭としての務めを果たしつつ、日本で培った農業とリーダーシップのスキルを活かして地元コミュニティの発展に貢献していくとのことです。マクドナルドさんの働きと、マラウィの人々の生活が護られ、祝福されることを祈ります。

森下理事長(左)とマクドナルドさん