2016/09/07

2016年米国グループワークキャンプに参加して

米国のワークキャンプに初めて引率スタッフとして参加したJELA職員の渡辺薫のレポートを紹介します。

 ※最後に来年(2017年)のキャンプ情報もお見逃しなく!!

 

◇◆◇

今回、引率者の一人として米国ワークキャンプに参加させて頂き、以前から見聞きしていたキャンプの感動を、ようやく実体験とすることが出来ました。参加者は引率2名を含む11名。今年初めてJELAのホスト教会となって下さったのが、ミシガン州アンナーバーのCross Road Community Baptist Churchでした。そこから車で5-6時間のペンシルバニア州インペリアルのキャンプサイトには、日本人を含む150名ほどの若者が集い、67日のキャンプ期間中に19か所で家屋の修繕奉仕を行いました。今年のキャンプのテーマ“Extraordinary” (普通じゃない)の通り、参加者それぞれが、イエス・キリストと共にあればいかに ”Extraordinary” に生きられるかを体験しました。 参加者として、引率者として、今も、心から誰かに伝えたいと思っている3つのことが余韻として残っています。

1つ目 は、”Unconditional Welcome” – 無条件に受け容れられ、歓迎されていることを、JELAワークキャンプに関係する全ての方から感じたことです。ホスト教会、キャンパーのホームステイ先、 キャンプ宿泊先となった中学校、グループワークキャンプのスタッフたち皆が、「旅人をもてなしなさい」というイエス・キリストの教えを、呼吸の一部のよう な自然さで私たちに実践してくれました。特に、ワークキャンプ中に日本人キャンパーが1人ずつ配属されたクルー(作業チーム)は、戸惑いつつも、言葉の壁 にさらに戸惑う日本人キャンパーの心の負担を少しでも軽くしようと、それぞれがそれぞれの方法で多くの愛を示してくれました。私自身も、初めての参加のた め、引率でありながら現地に行ってから初めて理解することが大半で、当初は不安の中にありました。しかし、現地のスタッフやホスト教会の方々が祈り心を もって惜しみなく助けの手を伸ばしてくれたことで、大きな混乱もなく、キャンパーのサポートに集中することが出来ました。
キャンプ地に到着したばかりの渡辺さんを歓迎する現地スタッフ
自分と異なる存在を受け容れることは、通常、容易なことではないと思います。今回、現地の人々との交流を通して、困難を困難としない、無条件の、”Extraordinary” な友情を体験することが出来ました。
クルーの仲間と肩を組んで祈る日本人参加者の内田奈七さん(手前)

2 つ目に、”God Sighting” - 日常の中に神様の業を見る、ということです。クリスチャンとして洋の東西を問わず、その文化は自分の中にも根ざしていると思っていました。しかし、実際に 現地のキャンプ参加者やスタッフが口にする”God Sighting”という表現が、例えば、にこりと微笑んだら相手も微笑み返した、というような、私が日常生活にあっては原因と結果と考えるようなことに すら適用されていることを知った時、心が一新される思いがしました。多忙や理性(?) を理由に、なんと多くのことが「当たり前」になっていたのか、と反省するとともに、もっと大胆に神様の御業を日常生活の中に発見していきたい、という思い が与えられました。一方で、高速道路のサービスエリアでの現地キャンパーたちとの再会や、帰国直前のある夕方に目撃した、オーロラかと見紛うほどの壮大な 夕焼けなど、今回のテーマ “Extraordinary” にぴったりな体験を、神様は人の繋がりを通して、自然界を通して、惜しむことなく与え続けて下さいました。
キャンプで見た夕焼け

3つ目 に、”Grace and Responsibility” - 恵みと責務についてです。今回の引率では、日本人キャンパーへの毎日1時間ほどのディボーションの時間も担当しました。キャンパー一人ひとりの霊的成長に 関わる重要な役割と感じ、最初は気負いがありました。しかし、私自身がキャンパーの一員となる中で、まず神様から受け、受けたものをそのままキャンパーに 流し出すことしか出来ないことに気づきました。肩の力を抜いて、キャンプのプログラムを楽しむうちに、神様とのリラックスした関係が全てに先立つことを学 びました。

一方で、 今手にしているものや経験は、人生の次のステージでそれをいかようにも用いてあげよう、と神様が前もって備えて下さっているものだと思います。頂いたもの を神様に用いて頂く時のためにスタンバイしておく、その応答が恵みに対する責務であると思います。恵みに恵みを増し加える神様は、今回のキャンプに招かれ た私に、次は何をさせて下さるのだろう、と、まだ見ぬGod Sighting に心躍る思いです。

 
最後に、 尊重の中にも「かおちゃん」と呼び、仲間の一人のように打ち解けてくれた9人のかわいいキャンパーたち、多くを労してサポートして下さった星崎ポール職 員、ホストチャーチの皆さん、グループワークキャンプのスタッフの皆さん、そして祈りつつ事務面で力強く支えてくれたJELA事務局の同僚たちに心からの 感謝を伝えます。(渡辺薫)





◇◆◇

 >>2017年米国ワークキャンプ申込受付を10月1日から開始予定!!<<

日 程: 2017年7月26(水)~8月8日(火)
内 容: ノースカロライナ州でのホームステイとワークキャンプ
      家の修理、聖書の学び、多文化交流・・・さまざまなプロがラム
参加費: 20万円 ※「友達割引」:複数で申し込んだ場合、1人につき5千円割り引きます。 
定 員: 10名前後
問合せ: JELAアメリカ・ワークキャンプ2017 係り
      〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-20-26
      Email:  jela@jela.or.jp
      Tel: 03-3447-1521  FAX: 03-3447-1523

一緒にExtraordinaryな体験をしましょう!!
 【関連リンク】
ワークキャンプ関連記事(JELAブログ)
日本福音ルーテル社団(JELA)