2016年6月27日月曜日

【難民支援】 「難民の日」関連イベントをJELAホールで開催

毎年6月20日は国連の定める「世界難民の日」。この記念日に合わせ、6月22日にジェラ・ミッションセンター(東京・恵比寿)の1階ホールにて、国内の難民支援団体がそれぞれの活動を紹介するイベント「なんみんフォーラム オープンデー2016」(主催=NPO法人なんみんフォーラム[FRJ])が開催され、来場者約100名の大盛況となりました。


イベント主催者のFRJは、JELAも加盟する、日本で活動する難民支援団体のネットワーク組織です。イベントでは、JELAを含む十数の加盟団体が、ブースの出展、リーフレット・チラシの配布、日本における難民支援の歴史を紹介するスライド発表等を行いました。実際の難民の方々も会場に数名お越しくださいました。また、高田馬場のミャンマー料理店や、難民シェルター居住者の協力のもと、アジアやアフリカの郷土料理も振る舞われました。参加者の皆さんは世界の美味に舌鼓を打ちつつ、普段はなかなか行えない難民の方や難民支援関係者との交流・情報交換を楽しんでいました。



キリスト教系オンライン新聞クリスチャントゥデイ」の記者の方が取材にお見えになり、今回の催しを記事にしてくださいましたので、以下にご紹介いたします。
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2016年6月24日金曜日

【国際青年交流奨学金】 アジア学院が支援者向けにランチイベント

JELAは例年、奨学金事業を通じて栃木県のアジア学院(Asian Rural Institute、略称「ARI」)で学ぶ研修生を支援しています。この学校は、(アジアに限らず)世界各地の発展途上国から人材を募って研修を受けてもらい、それぞれの故郷で農村指導者としてコミュニティの生活向上に寄与できるよう、農業研修や、キリスト教主義に基づくリーダーシップ教育を行っています。

ARIはここ数年、首都圏の支援者のためのランチイベント「アジア学院ランチ in Tokyo~感謝の集い~」を聖公会聖アンデレ教会(東京都港区)で開催していて、 昨年同様、今回もJELAはご招待をいただき、職員の下川正人が出席しました。以下にイベントの様子をレポートします。

◇◆◇

JELAは今年度、アフリカ南東部のマラウイ共和国から来た、マクドナルド・ンジャラ・バンダさんの研修費を支援しています。彼はマラウイ聖公会の司祭の資格を持ち、宗教者としての活動のほか、地元での農業指導や環境保護活動に携わってきました。

マクドナルドさんは、2010年にも一般の研修生としてARIで学び、その後5年間、母国でその学びを活かした活動を行ってきました。今回は、一度ARIでの研修を終えた者が、さらに学びを深め、またARIスタッフのアシスタントをしながら指導者としての力を培う「研究科生」として3月に再来日しました。

ランチイベントの会場でお会いするやいなや、マクドナルドさんは早速、JELAの支援に対する感謝の言葉を述べてくださいました。「ルーテル教会の団体が支援してくれると聞いたときは、本当に嬉しかったです。マラウイでは聖公会とルーテル教会は互いに協力する関係にあるのです」。

2010年にARIで研修を受けたことで、どのような良い影響があったかを訊ねると、 「考え方が、次のようなものに大きく変わりました。農業の持続可能性や環境への影響に配慮するようになりましたし、『仕える指導者』を目指し、他の民族や宗教の人に寛容になりました。 母国で実践するべき学びばかりでした」と熱く語ってくださいました。心からの思いを述べているということが分かる、まっすぐな眼差しが印象的でした。
発表をするマクドナルドさん(中央)

この日マクドナルドさんは、研究科生として、マラウイに帰国していた5年間の活動報告のプレゼンテーションを行い、ARIでの学びが、いかに自分の農村指導者・奉仕者としての活動やコミュニティの発展のために活かされてきたかを説明されました。エネルギッシュかつ思慮深い内容で、JELAはとても良い人材をサポートできているのだと感じました。
ランチでは、すべてARIで採れた食材を使って、研修生の皆さんが自国の郷土料理を振る舞ってくださいました。見慣れない料理でしたが、食べてみると美味。出身国も、肌の色も、文化も違う人たちですが、同じものを食べて「おいしい」と思えるのは素晴らしいことだと思いました。

会の最後には、研修生の皆さんが歌と踊りを披露し、支援者の皆さんも巻き込んでの大盛り上がり。大盛況のうちにお開きとなりました。ARIの皆さんのおもてなしに始終こころ嬉しい一日でした。
(下川正人)

◆◇◆

マクドナルドさんより、感謝のお便りをいただきましたので、以下に和訳したものをご紹介いたします:

違う教派の出身にも関わらず、私を、そして私のコミュニティを支援してくださっているJELAに心から感謝します。キリストの愛が、この奨学金を通じて確かに働いていることを感じます。この感謝は言葉に言い尽せません。これからも全能の神がJELAを祝福し続け、他の人にも将来、JELAの支援が行き渡ることを祈っています。私は、今後の活動を通じて、自分のスキルを多くの人と共有していきます。JELAが私に下さった投資は、より大きなコミュニティへの投資です。

マクドナルド 

マクドナルドさん(左)と下川

【世界の子ども支援チャリティコンサート2016】実施結果と会場報告一覧(まとめ)

5月7日から6月12日にかけて、真野謡子さん(ヴァイオリン)と前田勝則さん(ピアノ)による「第13回世界の子どもチャリティコンサート」を全国7会場で実施しました。来場者総数は約700名で、席上献金総額は66万円でした。今回の献金と米国からの寄付金や弊社団(JELA)の国際青年交流奨学金の一部など合わせて合計300万円を、熊本地震で被災した九州学院と九州ルーテル学院の学生の学業継続の奨学金として用いさせていただます。皆さまのご協力とお祈りに感謝いたします。

【世界の子ども支援チャリティコンサート2016】 松本会場で開幕

【世界の子ども支援チャリティコンサート2016】 大森教会 来場者百人超す賑やかな会に

【世界の子ども支援チャリティコンサート2016】 岡崎教会コンサート&ワークショップ 136名の大盛況

【世界の子ども支援チャリティコンサート2016】 沼津教会 こころ温まる会に

【世界の子ども支援チャリティコンサート2016】熊本教会 被災地への思い

【世界の子ども支援チャリティコンサート2016】宇部教会 故郷・山口県での熱演

【世界の子ども支援チャリティコンサート2016】保谷教会 華やかにフィナーレ飾る

演奏者の真野さんと前田さん

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チャリティコンサート関連記事(ブログ) 

 

 

 

【アメリカ・ワークキャンプ2016】 参加者説明会を実施

JELAは毎年夏、アメリカのキリスト教青少年向け書籍出版社「グループ社」が米国各州や周辺国で開催する青年向けキャンプ「グループ・ワークキャンプ」に、日本から青年を派遣しています。

キャンプでは、貧困や老齢のために自宅の修繕が困難な人のために、ペンキ塗り・大工仕事などのボランティアに従事し、キリストの愛を示す形で奉仕の心を培います。入念に企画されたプログラムを通して、神様や聖書について体験的に学べるキャンプです。
昨年の参加者の感想文はこちらです。

今年は、北は北海道から南は熊本まで、9名の参加者(うち3名は去年に引き続き参加)が与えられました。6月18日の説明会では、欠席者1名を除く8名の参加者と同行スタッフ2名が初めて顔を合わせ、キャンプの日程・内容・心得・注意点などについてのオリエンテーションが行われました。

自己紹介とアイスブレイクのゲームの後、同行スタッフの一人であるJELAの星崎職員がホームステイ先、キャンプ地、日程等の説明を行いました。説明が進むにつれ、アメリカに行くという実感を皆さん深めているようでした。またグループ・ワークキャンプの紹介ビデオが上映されると、これから体験することを想像するように、全員熱心に見入っていました。

説明会の最後には、今回はじめて同行するJELAの渡辺職員によるデボーション(神様について仲間と考えたり、分かち合いをしたりする時間)が行われました。一人ずつ、自分にとって神様とはどういう存在か、ということを自分の言葉で分かち合っていき、神様が様々な形で私たちに働きかけてくださることを実感するひとときでした。
アイスブレイクのゲーム
アメリカについて説明する星崎職員
渡辺職員によるデボーションの時間
◇◆◇

説明会では、参加者の皆さんに、キャンプへの意気込みも書いていただきました。
以下に抜粋をご紹介いたします。
  • 仲間を大切にする。霊的成長をする。この経験から多くのことを学ぶ。Workcampを全力で楽しみます!
  • ワークキャンプに参加して、困っている方々を助けることによって人間的に大きく成長できたらいいと思います。 
  • 知らない場所に行くという緊張と、英語が全然話せず、うまく自分の気持ちを伝えられるかという不安がありますが、国を超えて友達がたっくさんできるように積極的に話しかけていきたいです。
  • (説明会を通じて)「早く行きたい」とすごく思いました。感謝の気持ちを忘れず、明るく笑顔で頑張りたいです!
  • アメリカでどんな方たちとの出会いがあるか、どんな試練が待っているのか楽しみです。
  • みんなで踊る「ソーラン節」(編集者注・キャンプの企画「バラエティショー」で予定している日本人参加者の出し物)を成功させたいです。
  • 去年もキャンプに参加させていただいたので、そのときに感じたこと、もっとこうすれば良かった思ったことをやってみたいです。
  • 今回は2回目の参加です。ワークキャンプは本当に良い経験になるし、人生が変わるので、新しい参加者がより楽しんでアメリカでの時間を過ごせるように、リピーターとしてサポートできたら嬉しいなと思っています。
◆◇◆

今年のアメリカ・ワークキャンプは7月28日~8月9日の日程で行います。プログラムは、ミシガン州でのホームステイと、ペンシルベニア州でのワークキャンプです。参加者・スタッフ一同の旅の安全、素晴らしい経験、そして霊的成長のためにお祈りください。

来年2月にはインド・ワークキャンプも!
JELAは毎年2月に、アジア(インドまたはカンボジア)にて独自のワークキャンプを行っています。
2017年はインド・ワークキャンプを開催いたします(予定期間:2月9日~19日)。
主なプログラムは、医療設備・制度が整っていない現地で、ケガ・病気のために足の切断を余儀なくされた人々のために、簡易な義足づくりを手伝うことを中心としたボランティアです。
参加できるのは18歳以上(高校生不可)。日程や募集の詳細については追って当ブログなどでお知らせします。

【リラ・プレカリア 関西地区セミナー同行記】⑥ 同志社大学チャペルコンサートにて

2016年5月17~30日、キャロル・サック宣教師は関西各所に招かれてセミナーなどを行いました。そのいくつかに同行したリラ・プレカリア研修講座5期修了生の早野潤子さんからレポートが寄せられましたので、6回に分けてご紹介します。
今回はその6回目(最終回)です。
◇◆◇

関西での2週間にわたる活動の最終日は、同志社大学今出川キャンパス内にある礼拝堂で行われたチャペルコンサートでした。新島襄ゆかりのこの礼拝堂は、1886年に建てられたプロテスタントのレンガ造りチャペルとしては日本に現存する最古の建物で、重要文化財に指定されているとのことです。

同志社大学社会学会、同志社大学社会学部社会福祉学科、同志社大学キリスト教文化センターの主催により、学生の皆さんはもとより、学外からもお越しくださった約220~30名の方にリラ・プレカリアの活動とその音楽をご紹介することができました。

参加者からは次のような感想をいただきました。
・心穏やかな時間を過ごすことができました。どの曲もどこか懐かしいと思わせる旋律だったのが興味深かったです。
・ハープの振動が木の床を通して伝わってきました。歌と一緒にいつまでもこんこんと静かに溢れる泉のような音楽。最初のフレーズのハープの響きに涙が出そうでした。
・気持ちがすーっと無理なく、あるべき場所に落ち着いた感じ。気持ちのむかう方向もとても健やかでいい感じです。

木造の木組みと、美しい彩りのステンドグラスの空間に包まれて、会場いっぱいの皆さまの温かい気持ちに満たされた豊かなひとときを共に過ごさせていただけたことを、感謝いたします。

研修講座を修了したばかりの間もない時期にかかわらず、関西在住であることから、キャロル先生のサポートという形でこのような機会に恵まれ、本当に濃密な2週間を過ごさせていただきました。また今回、それぞれの場所で音楽を奏でるとき、研修してきたベッドサイドでの1対1の形でないこともあり、自分自身、戸惑いや緊張、試行錯誤がありました。けれども、様々なスタイルでの活動の中で音を紡ぐとき、共通して大切なのは、ただただ無心に、あるがままに、その場にいる方の、あるいはその場の「息遣い」を聴きながら、「共にいる」ということではなかろうか、と気づきが与えられました。

握りしめていた恐れを手放して、
あるがままに、
そこにある時空に、
こころをひらき、
からだをひらき、
たましいをひらくとき、
訪れる天と地が一つに包まれる平安
その憩いの内に
たゆたいながら ただ 共にいる

ことができますように。
私自身は何の力も持たない存在ですが、音楽を通して、そのような時空を創り出す、
大いなる方の道具として用いていただけますように、と祈ります。

◆◇◆

同行記① → 関西学院大学チャペル・アワーにて
同行記② → 関西学院大学商学部キリスト教学クラスにて
同行記③ → 関西学院大学人間福祉学部のゼミにて
同行記④ → 神戸ユニオン教会の婦人会にて
同行記⑤ → 神戸イエス団教団(賀川記念館)にて
同行記⑥ → 同志社大学チャペルコンサートにて

リラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座とは、ハープと歌の祈りを届ける奉仕者を養成する講座です。

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リラ・プレカリア(祈りのたて琴)関連ニュース(ブログ)
日本福音ルーテル社団(JELA)

【リラ・プレカリア 関西地区セミナー同行記】⑤ 神戸イエス団教団(賀川記念館)にて

2016年5月17~30日、キャロル・サック宣教師は関西各所に招かれてセミナーなどを行いました。そのいくつかに同行したリラ・プレカリア研修講座5期修了生の早野潤子さんからレポートが寄せられましたので、6回に分けてご紹介します。
今回はその5回目です。

◇◆◇

神戸イエス団教会(賀川記念館)では、スライド・レクチャーはなく、約1時間半ずっと、ハープと歌によるパストラル・ミュージックを奏でました。

今から約100年前、平和な共同社会を目指し、様々な運動を推進した賀川豊彦が創設したイエス団教会。礼拝堂で昨年に続いて行われた2回目の黙想会でしたが、30名ほどが集まられました。床に敷かれた絨毯の上に持参の枕を使って横になったり、その周りの椅子の上で、思い思いリラックスした姿勢になって聴いていただきました。

演奏前にハープの調弦をしていると、昨年も参加したというある方がお声をかけてくださいました。その方が昨年参加されたのは、大切なご友人が亡くなられてすぐのことだったそうです。演奏を耳にして思いがけず涙が溢れ、お友達を回想する静かなひとときになったとお聞きして、キャロル先生も私も思わずその方の手を取り、今晩、そのご友人のためにも祈って弾きますとお伝えしました。

後日「友のことを覚えて弾きますと言っていただき、友は喜んでいると思います。私も喜んでいます。批評家の若松英輔さんの文章にありましたが、『死者が生者を慰める出来事』でした。友が私を慰め、竪琴と祈りの音楽がその取り次ぎをしてくださいました」とお伝えくださったその言葉に、神様の深い慈しみを思い、心打たれました。

◇◆◇

同行記① → 関西学院大学チャペル・アワーにて
同行記② → 関西学院大学商学部キリスト教学クラスにて
同行記③ → 関西学院大学人間福祉学部のゼミにて
同行記④ → 神戸ユニオン教会の婦人会にて
同行記⑤ → 神戸イエス団教団(賀川記念館)にて
同行記⑥ → 同志社大学チャペルコンサートにて

リラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座とは、ハープと歌の祈りを届ける奉仕者を養成する講座です。

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【リラ・プレカリア 関西地区セミナー同行記】④ 神戸ユニオン教会の婦人会にて

2016年5月17~30日、キャロル・サック宣教師は関西各所に招かれてセミナーなどを行いました。そのいくつかに同行したリラ・プレカリア研修講座5期修了生の早野潤子さんからレポートが寄せられましたので、6回に分けてご紹介します。
今回はその4回目です。

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神戸ユニオン教会は1871年に創立された日本で最も古いプロテスタント教会の一つで、世界各国の人が集うインターナショナルな集まりです。今回、参加させていただいた婦人会の場にも、様々な国から文化的背景の異なる女性たちが20~30人ほど集まっておられました。半数くらいの日本人の皆さんも、英語でコミュニケーションをされていました。

プレゼンテーションは英語で行われ、リラ・プレカリアの概要を示すスライド上映の後、25分ほどハープと歌によるパストラル・ミュージックを聴いていただきました。皆さんたいへん興味をもって聴いてくださり、「自分もハープを始めてみたい」という方や、「大切な方が大きな試練の中にあり、パストラル・ハープを聴かせてあげたい」とお話しくださる方もおられました。

パストラル・ハープの祈りの音楽を通した一つひとつの出会いの不思議さを思いました。音楽は本当に不思議なものであり、文字どおり「言葉を越えて」、そしてまた、目の前におられるその方を通して繋がり何かが流れていく、そんな思いを持ちました。

◇◆◇

同行記① → 関西学院大学チャペル・アワーにて
同行記② → 関西学院大学商学部キリスト教学クラスにて
同行記③ → 関西学院大学人間福祉学部のゼミにて
同行記④ → 神戸ユニオン教会の婦人会にて
同行記⑤ → 神戸イエス団教団(賀川記念館)にて
同行記⑥ → 同志社大学チャペルコンサートにて

リラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座とは、ハープと歌の祈りを届ける奉仕者を養成する講座です。

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【リラ・プレカリア 関西地区セミナー同行記】③ 関西学院大学人間福祉学部のゼミにて

2016年5月17~30日、キャロル・サック宣教師は関西各所に招かれてセミナーなどを行いました。そのいくつかに同行したリラ・プレカリア研修講座5期修了生の早野潤子さんからレポートが寄せられましたので、6回に分けてご紹介します。
今回はその3回目です。

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関西学院大学人間福祉学部・人間科学科の、死生学がご専門の藤井美和先生のゼミでは、3・4年生に大学院生も加わり20人ほどの受講者が参加されました。1対1の呼吸に合わせた奉仕ではありませんでしたが、大教室ではなく小さな空間で少人数にパストラル・ハープをお届けできたこともあって、音楽による祈りが深いところまで届いた気がしました。

リラ・プレカリアでは基本的に、聴く人に馴染みのない曲と言語をあえて用いますが、それは曲にまつわる特定の思い出や歌詞の意味に捉われることなく、お一人お一人に、その瞬間に必要な「自由な心の旅」をしていただきたいからです。

教室で半円形になって座っている皆さんの真ん中で、音楽を奏で始めると、そっとハンカチを取り出して両手で目に押し当てながら聴いておられる方もおられました。パストラル・ハープを体験したホームレスの方から届いた手紙を朗読すると、さらに何人かの方々が目を赤くして涙を滲ませておられました。

ゼミの皆さんはそれぞれ、これまでの歩みの中で人という存在に深い関心を寄せてこられました。虐待を受けた子どもを預かる養護施設など福祉の現場で、対人援助に実際に取り組んでいる方もおられるとのこと。人間が身体的・社会的な存在であるだけでなくスピリチュアルな存在であるということを改めて体感する機会になったのではないか、と授業の最後でおっしゃった藤井先生の言葉が心に響きました。

終了チャイムが鳴った後もハープに実際に触っていただいたりして、なかなかお話が尽きることはありませんでした。

今回、大学の若い世代との交流を通してわかったことは、リラ・プレカリアのセミナーが「いのち」や「生と死」、自らの生き方を振り返る糸口になったり、キリスト教的死生観を通してスピリチュアルな人間の存在への気づきと洞察につながるのではないかということ、つまり、≪Death Education(死の教育)≫ ≪Life Education(いのちの教育)≫≪Faith Education(信仰の教育)≫の意味をも持ちうるのではないかということです。そして、パストラル・ハープを通して「目の前にいるお一人お一人に『あなたはそのままで価値のある大切な存在ですよ』と伝えること」は、終末期にある人だけではなく、宗教や信条を問わず、すべての人にとって大切な祈りなのだと改めて思いました。

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同行記① → 関西学院大学チャペル・アワーにて
同行記② → 関西学院大学商学部キリスト教学クラスにて
同行記③ → 関西学院大学人間福祉学部のゼミにて
同行記④ → 神戸ユニオン教会の婦人会にて
同行記⑤ → 神戸イエス団教団(賀川記念館)にて
同行記⑥ → 同志社大学チャペルコンサートにて

リラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座とは、ハープと歌の祈りを届ける奉仕者を養成する講座です。

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【リラ・プレカリア 関西地区セミナー同行記】② 関西学院大学商学部キリスト教学クラスにて

2016年5月17~30日、キャロル・サック宣教師は関西各所に招かれてセミナーなどを行いました。そのいくつかに同行したリラ・プレカリア研修講座5期修了生の早野潤子さんからレポートが寄せられましたので、6回に分けてご紹介します。
今回はその2回目です。

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関西学院大学商学部のキリスト教学の授業は250名ほど入る大きな階段教室で行われました。

11世紀フランスのクリュニー修道院で行われていた音楽による看取りの紹介から始まるスライドに、昔の外国の話か、というような気持で聞いておられたかもしれない皆さんでしたが、「その国の良さを図る唯一の尺度は、皆さんなら何だと思われますか? 生活の豊かさでしょうか? GNPでしょうか? あるいは軍事力?」というキャロル先生の問いかけに、学生たちのアンテナは鋭く反応したようです。

「その国の良さを図る唯一の尺度は、最も貧しい人が終末期にどのようなケアを受けるかである」というのが、15世紀のホスピス「神の宿」創設者の二コラ・ロランの言葉でした。商学部で学ぶ皆さんにとって授業中で最もインパクトの強い言葉だったかもしれません。

講義後に読ませていただいた感想文の中で、この言葉に多くの方が言及していました。また「患者さんの呼吸に合わせて音楽を奏でる。患者さん本人が指揮者」というパストラル・ハープの奉仕の在り方についても、「息を合わせるということは、他者を尊重するやり方として理にかなっていると思った」「息という言葉は同時にスピリットを意味することから、文字通りのスピリチュアル・ケアだというのも、なるほどと思った」というように、パストラル・ハープの特徴や本質的な事柄に対しても、柔らかな感性で素直に理解してくださっていることがわかり嬉しく感じました。

ベッドサイドで実際に奏でている音楽を紹介するときには、「目を閉じて、自分が患者さんのようにベッドに横になっていると思いながら聴いてみてください。眠たくなったらどうぞ、眠ってもいいですよ。それが私たちの働きのひとつでもありますから」と案内して、西洋のララバイ、テゼの歌、グレゴリオ聖歌の三つのジャンルから歌いました。

演奏後に、「心が落ち着いた」「ずっと聴いていたい。本当に一瞬、意識が飛びそうになったが、聴き終わって気持ちがすっきりした」等の感想が寄せらせました。時計で計ったらほんの10分程の時間だったかもしれませんが、普段の日常生活の中で、目を閉じて自分の最期の時を想像するのはめったにないことだと思います。このようにして音の響きを体感する間に、ある種、時空を超えた「カイロスの時間」を経験していただけたのではないかと感じました。また「最近いろいろあって考え込むことが多かったけれど、キャロル・サックさんのこのような働きを知って、自分も何か人のためにできることを見つけたい」という感想もありました。

もとの状態、もとの時間には戻れない私たちの人生。まだ知らない世界へ向かっていけるように音楽で寄り添うこと。若い人たちの人生に浮き沈みが訪れるときにも、リラ・プレカリアの音楽は何らかの役割を果たすことができるのかもしれません。ほんの短い間、音楽とともに旅した自分の心の時間が、これからの人生に何かをもたらすきっかけになるかもしれない、と感じさせられました。

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同行記① → 関西学院大学チャペル・アワーにて
同行記② → 関西学院大学商学部キリスト教学クラスにて
同行記③ → 関西学院大学人間福祉学部のゼミにて
同行記④ → 神戸ユニオン教会の婦人会にて
同行記⑤ → 神戸イエス団教団(賀川記念館)にて
同行記⑥ → 同志社大学チャペルコンサートにて

リラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座とは、ハープと歌の祈りを届ける奉仕者を養成する講座です。

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【リラ・プレカリア 関西地区セミナー同行記】① 関西学院大学チャペル・アワーにて

2016年5月17~30日、キャロル・サック宣教師は関西各所に招かれてセミナーなどを行いました。そのいくつかに同行したリラ・プレカリア研修講座5期修了生の早野潤子さんからレポートが寄せられましたので、6回に分けてご紹介します。

今回の関西での活動には、山本俊正・クラウディアご夫妻に多大なご協力をいただきました。心より感謝いたします。

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関西学院大学では学部ごとにチャペルがあり、授業の1限目と2限目の間に30分間のチャペル・アワーが設けられています。在学生はキリスト教を必修科目として学んでいるそうです。以下は、法学部のチャペル・アワーに招かれた時の模様です。

校舎の一隅にある静かなチャペルに集まった人は100名を超えていたでしょうか。オルガンの前奏とお祈りに続いて、キャロル先生と私のハープ伴奏で讃美歌を全員で歌い、キャロル先生が刑務所の更生プログラムで出会った受刑者のエピソードを紹介されました。皆さん真剣な面持ちで聞いておられました。

続いて詩編46編から「Be still」という曲を紹介しました。この曲は何回か繰り返しながら「Be still, and know (that) I am God」という歌詞をだんだん短くしてゆき、最後はハミングで歌います。「力を捨てよ。知れ、私は神。」(新共同訳聖書)と訳されていますが、このあいだあるミーティングで、この言葉をめぐって「そうか、捨てたら、still!(いろんな力を捨てたら、静かで平安)」と分かち合ったことを思い出しながら、歌の説明をしました。皆で一緒に歌ったあと、最後はしばし沈黙の時となりました。

参加者からは次のような感想をいただきました。
・ハープの音色を初めて生で聞いたが、心が落ち着く良い音色だった。
・心が癒やされた。
・キリスト教の信仰を持たない受刑者の人たちの心にも届く音楽の意味が実際に聴いてわかった。自分も彼らと同じように心が洗われた。
・ハープの音色も歌声もすごく美しかった。ハープの形が天使の羽のようで心に響いた。罪を犯した人にこの音を届けられることは、司法福祉的にもいいと感じた。
・ほっこりしたような気持になった。初めてチャペルに来たが、来て本当に良かった。

5月半ばという時期、新入生もたくさん来てくださっていたようですが、新しい環境の中で抱える不安や気負いもそっと置いて、まっさらな気持ちで臨む一日、そんなニュートラルでフレッシュな心に私自身も立ち返らせていただいたようなひとときでした。

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同行記① → 関西学院大学チャペル・アワーにて
同行記② → 関西学院大学商学部キリスト教学クラスにて
同行記③ → 関西学院大学人間福祉学部のゼミにて
同行記④ → 神戸ユニオン教会の婦人会にて
同行記⑤ → 神戸イエス団教団(賀川記念館)にて
同行記⑥ → 同志社大学チャペルコンサートにて

リラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座とは、ハープと歌の祈りを届ける奉仕者を養成する講座です。

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2016年6月23日木曜日

【熊本地震被災者支援】支援学生と面談

2016年4月中旬に発生した熊本地震の被災者の皆様にお見舞い申し上げます。

JELA日本福音ルーテル教会が同地震の被災者を支援するための募金に100万円を寄付いたしましたが、それとは別に、JELA独自の支援として、関わりの深い九州学院九州ルーテル学院の学生さんたちを支援することにしました。今回の地震のためにご家庭が経済的困難を強いられ、学業継続が難しくなっている方たちに学費の支援をするというものです。

九州ルーテル学院大学の教室で学生と面談する森川事務局長
支援金は、今年度の世界の子ども支援チャリティコンサートの席上献金、米国のエキュメニカルなNGO「Lutheran Partners in Global Ministry(LPGM )」に依頼して行った募金、JELAの国際青年交流奨学金の今年度未使用分、そして熊本地震被災者支援金として皆様から頂戴したご寄付などを原資とし、総額300万円になりました。

各学校には支援が必要な生徒を選出していただき、6月20日に森川博己事務局長が現地を訪問して対象学生の一部と面談し、お見舞いを述べるとともに、支援内容を説明いたしました。

生徒たちの被災状況は、自宅の全壊・半壊にととまらず、地震の影響で両親が職を失った方、重い病気になられた方、中には母親を亡くされた方もいらっしゃいましたが、JELAからの学費支援に感謝してくださいましたので、ここに謹んでご報告申し上げます。

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2016年6月21日火曜日

【世界の子ども支援チャリティコンサート2016】保谷教会 華やかにフィナーレ飾る

第13回世界の子ども支援チャリティコンサートの最終公演を6月12日に日本福音ルーテル保谷教会(東京都)にて開催しました。保谷教会はほぼ毎年、会場をお貸しくださっていますが、今回も82名の方にご来場いただき、最終日にふさわしい盛況となりました。

当日は初夏を感じる陽気。真野謡子さん(ヴァイオリン)前田勝則さん(ピアノ)の演奏にも熱が入り、曲が終わるたびに聴衆からはため息が漏れました。各地の会場で好評を博した軽妙なトークも健在で、曲目や楽器について興味深解説をしてくださいました。

千秋楽ということでアンコールも豪華本立て。聴衆からの惜しみない拍手のなか、今年のコンサートも無事、全日程が終了しました。7回の公演すべてを魅力的なコンサートにしてくださった演奏者のお二人、会場教会の皆様、そしてご来場者の皆様、本当にありがとうございました
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2016年6月1日水曜日

【難民支援】「世界難民の日」関連イベントをジェラ・ミッションセンターで開催

620日の世界難民の日」に合わせ、同月22日(水)の夜にジェラ・ミッションセンター(東京・恵比寿)で「なんみんフォーラム  オープンデー2016」が開催されます。

主催するのはNPO法人なんみんフォーラム(FRJ。日本の難民支援NGO十数団体のネットワーク組織であり、JELAも加盟しています。 

当日は難民支援の情報が得られるブースも多数お目見えし、日本の市民社会による難民支援の取り組みを紹介するイベントとなります。難民の方調理した軽食も振る舞われます。

概要は以下の通りです。ご興味のある方、どうぞお誘いあわせの上、お気軽にお越しください。

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6/22 なんみんフォーラム オープンデー2016のご案内  

6月20日は国連が定める「世界難民の日」です。 
世界では、シリア、アフガニスタン、ソマリア、南スーダンをはじめとする国々から、6,000万人以上の人々が、紛争や迫害を逃れて避難を余儀なくされています。その半数以上が国内で避難生活を送ります。昨年、100万人を越える難民が欧州に渡り大きな注目を浴びましたが、難民は日本にも来ています。

遠いどこかの地で、誰かの命が脅かされていることに心を痛めますが、私たちの住んでいる日本でも、そうした恐怖を逃れてきた人が、何もないところから再出発しようとしているという事実が存在します。

一国だけでは解決の出来ない難民問題。国際社会の一員として、日本に、そして私たち一人ひとりに何ができるでしょうか?

日本に逃れた難民を支援する団体のネットワークである、なんみんフォーラムは、今年の世界難民の日にあわせ、入退場自由、ブース形式のイベント「なんみんフォーラム オープンデー2016」を開きます! 支援団体のブース、難民の方の手料理など各企画を自由に回ってお楽しみ下さい! また、会場には、難民支援に携わる様々な方が集います。難民の方のご招待も予定していますので、ぜひ交流の場としていただければと思います。皆さまのご来場をお待ちしております!

*詳細・最新情報はウェブへ*

【日時】 
2016年6月22日(水)18:00〜20:00(入退場自由) 
【場所】 
日本福音ルーテル社団1階 JELAホール(渋谷区恵比寿1-20-26 )
JR 山手線恵比寿駅東口より徒歩3 分・東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩5 分 
*アクセスはこちら 
【主催】なんみんフォーラム(FRJ) 
【入場料】500円 
【お申し込み】
参加申し込みオンラインフォームに記入をお願いいたします。
【お問い合わせ】
なんみんフォーラム事務局 info@frj.or.jp

イベント内容紹介

その1:難民支援団体ブース 日本に逃れた難民を支援するNGOや団体がブース出店 
各ブースでは、活動紹介、難民に関する資料や物品の販売などを行います。難民支援と一言にいっても、法的支援や生活支援、エンパワメントやアドボカシーなど、市民社会の動きは多岐に渡ります。活動から見えてくる日本の難民受け入れの現状はもちろん、日頃なかなか聞けない細かな疑問などもお気軽にお尋ねください。 

その2:難民の方の手料理 
慣れ親しんだ故郷の味を、難民の方が用意してくださいます。ドリンクと軽食をお楽しみください! 

その3:写真で振り返る! 日本の難民受け入れ
日本はどのように難民を受け入れてきたのか? 半世紀を振り返れば、日本は1万人以上のインドシナ難民を受け入れた歴史も持っています。写真から、日本の難民受け入れの変遷をご紹介します。

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【関連リンク】 
JELAの難民支援事業について(JELAウェブサイト)